名画研究はじめます
はじめまして。
突然ですが、
日本の展覧会の観客動員数は世界トップレベルだということをご存じですか。
世界展覧会観客動員数ランキングでは常に上位に位置し、
この結果だけを見ると、日本人は美術に関心が高いんだなぁと感心します。
しかし、世界の美術館別の年間来場数ランキングでは、
国立新美術館の20位(2019年)が国内の美術館では最上位。
あれ?展覧会の動員数では上位なのにどうして?と思いますよね。
つまり日本人の多くは、「フェルメール展」や「ムンク展」など、
期間限定の展覧会にはイベント感覚で足を運びますが、
普段から美術館に行くという人は決して多くないことが分かります。
(かく言う僕自身もそうでしたが・・・・)
主催のほとんどが新聞社やテレビ局などのメディアということもあり、
様々な媒体を通じて広告・宣伝を大きく打ち出す日本の展覧会は、
爆発的な集客を生み出します。
こうなると「有名みたいだからとりあえず観にいこう」という人も多い。
それはそれで決して悪いことではないのですが、
知識をもち、名画の価値や楽しみ方を知っている日本人は
果たしてどれほどいるのだろう・・と疑問に思うことがあります。
僕は、もともと
「自分なりの感性で好きな絵を見つけ、楽しむことが大事」
という考え方でした。
しかし、のちに
絵の歴史背景や隠されたストーリーを知ると感動が倍増することを知りました。
だからこのブログでは、
誰でも知っている作品から、ちょっとマニアックな作品まで、
「なぜこの絵は名画と呼ばれるのか」を追求していきたいと思います。
名画研究会